とうきょう林業サポート隊とは
とうきょう林業サポート隊とは
東京都では、「伐って・使って・植えて・育てる」という森林の循環を促進する事業を進めています。この一環として「 とうきょう林業サポート隊」が設立され、平成27年度より東京都から委託を受け、公益財団法人東京都農林水産振興財団が運営しています。
「とうきょう林業サポート隊」は、ボランティアとして、東京都多摩地域の森林で植栽や下刈り等の森林整備作業に携わり、森づくりをサポートする活動を行っています。活動は林業の専門家の指導のもとで行うため、初心者でも安心してご参加いただけます。活動を通じて森林整備作業の一翼を担える人材の育成も目指しています。
活動日・人数
毎週水曜日・金曜日・土曜日 各回定員12名程度
※メンバー登録後、希望日に申込みを行い、活動に参加します。
集合・解散場所と持ち物
集合・解散場所
集合・解散は、日の出町にある東京都農林総合研究センター日の出庁舎で行います。
※車で来られる方は、日の出庁舎の駐車場を利用できます。(事前申し込み制、台数制限あり)
駐車される方は、メンバー専用ページの書類の閲覧「駐車場利用に関するご案内」を必ずご確認ください。
持ち物
- 1. ヘルメット(※1)
- 2. 作業ができる服
- 長袖、長ズボンで動きやすいもの
- 3. 手袋
- できれば革製のもの。ない方はすべり止め付きの軍手
- 4. 足首の出ない靴下
- 5. 湿った山の斜面でも作業ができる靴
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望ましい靴
- 足首以上の登山靴、ハイキングシューズ
- スパイク付きの地下足袋
- スパイク付きの長靴
- ローカットの靴
ただし、作業によって異なりますので、お問い合わせください。
※靴の参考例はこちらでご確認ください。こちら
- 6. ベルト
- 作業に使用する手工具(手鋸・剪定鋏)等を取り付けます
※1 ヘルメットや活動に使用する工具(鎌・安全帯等)はサポート隊で用意します。
*墜落防止等の措置として使用する安全帯(正式名称:林業用胴ベルト・U字つり)について
サポート隊HP及び、同HP内の説明用Youtube動画では、説明の便宜上、「安全帯」と表記します。
- レジャーシート
- 昼食・飲み物
- 常備薬
- タオル・着替え
- 雨具(レインスーツ等)
- 保険証
活動時の服装
作業ができる服、手袋、足首の出ない靴下、湿った山の斜面でも作業ができる靴を着用し、必ずヘルメットをかぶります。
飲み物や昼食、貴重品はリュックに入れ個人で管理します。
ボランティア保険
活動に参加される方のボランティア保険(東京都社会福祉協議会 天災Aプラン)は、事務局で加入します(保険の加入は、活動に参加される方であり、メンバー登録された全員ではありません。ご注意ください。)。
また、この保険は、参加する活動日には有効となっているよう手続きを行います。なお、保険加入の記録は、活動参加の際にお渡しします。
もし、既に同様の保険に加入されている場合は、事務局にお知らせください。
※詳しい保険の内容は、(有)東京福祉企画のホームページをご覧ください。
その他ご不明な点は、事務局にお気軽にお問い合わせください。
主な活動内容
森林整備活動
年間を通して植栽や下刈り等の森林整備作業に携わります。作業前には、安全に作業を行うための講習を行います。
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大刈り
植栽や伐採前の準備として、雑草やかん木を刈り払う作業です。
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植栽(春又は秋)
苗畑で2~3年育てた苗木を植え付けます。
また、植栽する前には、雑草木や木の枝等を片付ける地ごしらえを行います。 -
下刈り(夏)
植栽した苗木の生長を妨げる雑草木を刈り払う作業です。
植栽後7年くらいまで、毎年実施します。 -
つる切り、除伐
造林木の生長の妨げとなる、巻きついたつるや周囲の雑木を取り除く作業です。
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枝打ち
節が少なく、幹の根元と上部の太さの差が小さい材を育成するため、生育に不要な枝を切り落とします。
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間伐(冬)
植栽木の混み具合に応じて、間引き(伐採)する作業です。
育ちの悪い木を主に伐採し、残った木の生長を促します。 -
道づくり(年間)
現場内を安全に移動できるように、歩道の設置・改修を行います。
救急救命講習
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森林整備活動で必要とされる外傷の応急手当や搬送法を学びます。
交流会
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メンバー相互の交流、地域の交流、他の活動団体との交流など、その時々に応じた催しを行います。
サポート隊のとある1日(活動内容により変わる場合があります)
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集合
作業着に着替えるなど準備のうえ集合
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作業説明及び安全講習
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車で出発!
サポート隊の車で移動
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現場到着
準備体操、危険予知活動
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午前の作業開始
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お昼休憩
現場でお昼を食べます。
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午後の作業開始
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作業終了!
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作業道具の手入れ
使用した道具の手入れをします。
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解散 おつかれさまでした!
着替えやシャワーを浴びることができます。
メンバーの声
- お名前
- 高橋 勝也 さん
活動回数は、100回以上!!
- サポート隊の活動に参加したきっかけ
- 多少の時間の余裕ができ、微力ではありますが、有意義なことができないかと思っていましたところ、「広報 東京都」にお知らせがあり、問い合わせれば年齢制限もないとのことで応募しました。
- サポート隊に参加して感じたこと、これから挑戦したいこと
- 林業サポート隊の林業の技術の継承と人材の育成という目的にはそぐわないかも知れませんが、山に入って、山のこと、目の前のやることのみに集中できる時間が持てることは、何よりありがたいことと思います。これからは、経験豊かな指導員の方々に、さらに山仕事の奥深いところを教わっていきたいと思います。
- これから参加する方へのメッセージ
- 東京都面積の4割が森林で、その大部分が多摩にあります。多摩の森林のうち約58%が人工林だといわれています。人工林は、今、手入れの行き届かない所もあり、倒木もそのままで密集した木で、暗く荒れた山を見ると悲しいものがあります。森林は水を貯え、空気を清浄にし、多様な生き物を育み、産業を生む、山の宝庫です。今の作業が50年、100年先に建物や家具に生かされると思うと楽しみです。
- お名前
- 本木 亜矢 さん
いつも取材のターゲット!?笑顔が素敵な活発メンバー。
- サポート隊の活動に参加したきっかけ
- 田舎の風景が年々荒れていくのがさびしくて、山を何とかしたいなぁと思い始めた頃、たまたまサポート隊の募集を見つけ、仕事以外の活動がしたかったことも相まって登録しました。
- サポート隊に参加して感じたこと、これから挑戦したいこと
- 積極的に覚えようとしなくても、毎回講習があるので、回を重ねれば自然と知識もついてきますし、作業中には、草花や虫、動物などを見たり、雑談したりと自分のペースで楽しんでいます。まだやったことのない作業は、全部楽しみです。
- これから参加する方へのメッセージ
- 指導員の方々も事務局の方々もみんな親切・丁寧に対応、指導してくださいます。知識や技術が学べる上に、世の中のためにもなるし、ついでに心身の健康にもいいと思うので、一石三鳥ですよ!
- お名前
- 林 和彦 さん
温厚なうえ、作業はテキパキ。頼れるベテラン紳士
- サポート隊の活動に参加したきっかけ
- 第二の人生をどう過ごそうかと考え始めた頃、山里育ちの自分の心の隅に眠っていた「自然」への郷愁が眼を覚ましました。ある時、「とうきょう林業サポート隊」のホームページに出会い、「ここであれば、自然との関わりの中で、自然を肌で感じながら心地良いときを過ごすことができる」と思い応募しました。
- サポート隊に参加して感じたこと、これから挑戦したいこと
- サポート隊では、指導員の皆さんの丁寧な指導のもと、元気一杯に年を重ねている皆さんや森林への熱き思いのある若い皆さんが一緒になり、流れる汗を拭いながら作業を進めます。そして、その日きれいに整備された林を眺め、その成果を直接目で確認できるすがすがしさは格別です。
作業は、下刈りや枝打ちなど様々ですが、スギやヒノキの成長と生育環境に応じた作業、それに必要な道具の使い方などを更に幅広く経験し学べればと願っています。
- これから参加する方へのメッセージ
- サポート隊の活動では 、四季折々、自然に直接触れながら自然との共生を実感するとともに、ボランティアとして森林育成の一翼を担い社会貢献にもつながります。
このホームページに出会った方、是非、一緒に心地よい汗をかき、フィトンチッドのあふれる森林の中で美味しいお弁当を食べましょう。楽しいですよ。参加、お待ちしてます。
指導員紹介
- お名前
- 小机 恵次(こづくえ けいじ)
- 出身地
- 東京都
- 趣味
- ペーパークラフト
メンバーの皆様へ
東京都で森林整備作業を始めてから40年以上経ちました。当時は、どこの山も手入れされていて綺麗でした。しかし、日本の林業の衰退とともに多くの山は、手入れされることなく荒れてしまい、林業従事者も少なくなってしまいました。将来、東京の山が整備された美しい山になるように「安全に楽しく」をモットーに指導してまいります。
- お名前
- 堤 弘史(つつみ ひろし)
- 出身地
- 大阪府
- 趣味
- 篠笛
メンバーの皆様へ
私が思う山仕事の魅力に、木を伐倒する時の爽快感や、きれいになった山を見上げる時の達成感、四季の変化や恵みを間近で楽しめる喜びがあります。それらを共有し、皆さんに安全で充実した林業ライフを送ってもらえるよう、丁寧かつ熱意をもって指導させて頂きます。どうぞよろしくお願いします。
- お名前
- 志村 和人(しむら かずと)
- 出身地
- 岩手県
- 趣味
- ドライブ
メンバーの皆様へ
数年前、作業中の事故により左腕を失いました。林業の仕事を始めて17年目になりますが、山の厳しさを改めて痛感しています。皆様の安全を第一に考え、安心してサポート隊の活動をして頂けるよう、お手伝いできるようにと思います。よろしくお願い致します。
- お名前
- 今村 好一(いまむら よしかず)
- 出身地
- 東京都
- 趣味
- スポーツ観戦
メンバーの皆様へ
私はサポート隊結成当初の平成27(2015)年10月から隊員として活動に参加してきました。参加回数100回を一つの目標としてきましたが、新型コロナウイルス感染症による活動停止もあり目標は叶いませんでしたが、今回ご縁があり指導員になりました。
林業の知識、経験、技術など、先輩指導員には足元にも及びませんが、私自身が隊員として経験した感動や達成感などを多くの隊員の方々に還元出来るよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
今日も一日ご安全に。
Q&A
- メンバーに登録したいのですが、どのような手続が必要ですか。
このWEBサイトのメンバー登録ページの登録フォームから登録してください。
- メンバーに登録しないと活動に参加できませんか。
活動に参加するには、事前のメンバー登録が必要です。メンバー登録完了後に活動申込みが可能となります。
- 年齢制限はありますか。
誕生日が2009年4月1日以前で森林整備作業が可能な方なら、どなたでも参加が可能です。
- 企業やグループでの参加申し込みは受け付けていますか。
個人を対象としていますので、お受けしておりません。
- 全く林業の経験がありませんが、参加できますか。
林業の専門家が道具の使い方などを基礎から丁寧に指導します。初めての方でも安心して参加できます。
- 健康に不安がありますが、活動に参加できますか。
メンバー登録の際に「健康状態」の項目にご記入のうえ、ご相談ください。参加については原則として、ご自身で判断をしてください。
なお、場合によっては参加をご遠慮いただくこともあります。
- どのような環境で作業をするのですか。
活動を行う現場は山の斜面であり、しっかりとした足場が確保されている場所ばかりではありません。
また、炎天下、厳しい寒さのほか、湿気の多い斜面での活動となる場合もあります。
- 活動への参加を申し込めば、必ず参加できますか。
参加人数は限られています。参加申し込みだけでは、参加が確定していません。申し込み多数の場合は、事務局で抽選させていただきます。
その後、参加確定又は落選については、事務局からメールでお知らせします。
- 当日はどのような準備をすればよいですか。
活動時の服装、持ち物はこちらをご覧ください。こちら
ご不明な場合は事務局にお問い合せください。
- 活動でチェーンソー等の機械工具は使用しますか。
現在のところ、チェーンソー等の機械工具を使用した活動は行っておりません。
- ボランティア保険の加入は必要ですか。
参加される方のボランティア保険は、事務局において加入します。 詳しくは、こちらをご覧ください。こちら
- 参加費はかかりますか。
サポート隊の活動に、参加費はかかりません。ただし、集合場所までの往復の交通費や昼食代は自己負担となります。
また、交流活動等は、材料費などを負担いただくことがあります。その際は、事前にご案内いたします。
- ボランティア参加証明書は発行してもらえますか。
学校・職場に提出する必要がある場合のみ、発行いたします。事務局にご相談ください。
作業時の靴
適正 | ◯(※1) | ◎ | ◯(真夏は蒸れる) | △(※2) | ✕ |
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品目 | 林業用安全靴 | スパイク付き地下足袋 | スパイク付き長靴 |
足首以上の登山靴・ ハイキングシューズ |
ローカット靴 |
概要 | 林業従事者や多くの森林ボランティアが使用 店頭販売(ホームセンターや作業用品店での取扱い)がきわめて少ない。 取り寄せやインターネットショッピングで入手可能。 インターネットで、「林業用安全靴」「スパイク付き地下足袋」等で検索する。 ↑靴の裏に金属製スパイクが付いているものを選ぶ。 ※1 登降機を使用する作業(枝打ち)では、大きなサイズの靴は登降機に入らない場合があります。 |
※2 登降機を使用する作業(枝打ち)では、 |
ローカットはすべて×(足首が保護されないため)。 安全靴やウォーキングシューズであっても使用しない。 |