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気まぐれ通信

サポート隊活動10年間を振り返って

2026.04.20

サポート隊活動10年間を振り返って

 2015年103日に発足した「とうきょう林業サポート隊」は、おかげさまで10年の節目を迎えました。
四季の移ろいとともに森に入り、森林整備活動を重ねてきたこれまでの年月は、まさに多くのメンバーの皆さんの情熱と積み重ねの歴史でもあります。

その中で、これまで500回もの活動に参加されたお二人のメンバーがいます。
サポート隊の歩みとともに森づくりに向き合ってきたお二人に、この10年の思い、そして今感じていることを伺いました。

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2015103日 発足式)

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(発足時の集合写真)

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(初めての活動現場) 

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**参加500回インタビュー

とうきょう林業サポート隊メンバー 山口 寿夫さん

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 ――サポート隊に参加されたきっかけを教えてください。

山口さん:
私は会社勤めの一期間、広島に単身赴任していました。事業の創設者が四国出身ということもあって、当時すでに勤め先を含む企業グループが四国に創始期の「企業の森」のようなものを運営していて、私はその森を支えるボランティア活動の受付業務を担当していました。そこで林業に興味を抱きました。その経験がずっと心に残っていて、東京都の広報でサポート隊を知ったときに「これはやらないと!」と急いで申し込みましたね。

最初に参加したのは上級救命講習と御岳山での大刈りです。青梅市の柚木で第一歩から携わった道づくりと植栽は、本当に開拓みたいで楽しかったのを覚えています。

――500回も参加されるほどですが、活動そのものは楽しいですか?

山口さん:
楽しいですよ。朝は早いですけど、まったく苦じゃないです。自分の意志で参加しているので、仕事とは違ってストレスがないんです。

家にいても、妻はあまり相手してくれませんしね()。金曜と土曜に連続参加しても何も言わず、「往復の交通事故にさえ気をつければ、好きにしていいよ」とだけ言われています。むしろ活動に参加している方が、夫婦円満維持の秘訣かもしれませんね。

――10年前と今を比べて、変わったことはありますか?

山口さん:
大きく変わったと感じることは、実はそれほどないです。

始めた頃は林業の知識もまったくなくて、大鎌の扱いから何から見様見真似。毎回が新鮮で、興味津々でした。今は、初めて参加する皆さんが新しいメニューに挑戦している姿を見ると、初心を思い出しますね。

10年は続けようと思っていたわけではなくて、「気づいたら10年」という感覚です。

2020年にコロナ禍で活動が半年止まって、募集人数も9名に制限された時期がありましたが、逆にその時期に「もっと参加したい」という気持ちが強まりました。

活動初期の頃には事務局・指導員・参加者がバス一台に同乗して、バスが登れる活動地近くまで移動、そこからノコギリや大鎌を各自持参して作業道を登坂して活動現場まで行きました。そのほかに30人前後集まってバスに分乗して主伐現場を見学したり、昼に参加者自身でそば打ちをして食べたりするにぎやかなイベントもありました。古き良き想い出です。

現役を退き時間ができたこともあって、ここ数年は週3回の活動に全部応募しています。最近一気に参加回数が伸びたのは、そのためです。

――サポート隊活動のやりがいはどのようなところに感じますか?

山口さん:
森林整備って、すぐに成果が目に見えるものではないんですよね。

シーズン中に来た時に「きれいになったな」と実感することはあります

が、翌年行くと雑木は伸び、雑草だらけになっていて、「また同じ作業をやるのか…」と感じることもあります。でも、それが森林整備なんですね。自然相手ですから、手を入れ続けないと維持できないんですよね。そこをみんなですこしずつ積み重ねていくところに、やりがいを感じています。

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――これからのサポート隊活動に向けて

山口さん:
まず、発足以来これまでにサポート隊活動を運営して下さった東京都農林水産振興財団サポート隊事務局の皆さん、活動を安全で快活に指導して下さった東京都森林組合サポート隊指導員の皆さん、そして毎回明るい話題を通して活動を盛り立てて下さるサポート隊参加ボランティアの皆さんに心から感謝申し上げます。

参加回数500回という数字を見ると自分でも驚きますが、無理して積み上げたものでなく、気づいたらこうなっていたという感じです。楽しみながら続けてきた結果ですね。

これからも体が動く限り、仲間と一緒に森づくりに関わっていきたいと思っています。

  

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**参加500回インタビュー

とうきょう林業サポート隊メンバー  林 和彦さん

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 ――サポート隊に参加されたきっかけを教えてください。

林さん:

第二の人生を模索するなかで、四季を肌で感じながら過ごせる活動を求めてインターネットで探していたところ、偶然サポート隊のホームページに出会いました。
もともと長野県の山で育ったこともあり、自然への郷愁が背中を押してくれたのだと思います。

――500回も参加されるほどですが、活動そのものは楽しいですか?

林さん:

毎回、本当に楽しく参加させていただいています。
4時半に起き、まだ暗い中6時頃の電車に乗って日の出庁舎へ向かいます。西多摩の森で活動し、帰宅するとまた外は真っ暗。しかし、事務局や指導員の皆さん、メンバーの皆さんと同じ時間・同じ環境を共有できることが何より嬉しく、楽しいのです。

楽しいことに向かうので、早起きもまったく苦になりません。
さらに、トウキョウサンショウウオの卵や幼生、タマノカンアオイ、時には小鹿やカモシカに出会えるのも最高のご褒美です。

――10年前と今を比べて、変わったことはありますか?

林さん:

事務局の皆さん、指導員の皆さん、そしてメンバー同士の関係が、年々より親密になってきたと感じます。
発足から10年が経ち、事務局の皆さんの丁寧な対応、指導員の皆さんによる安全講習や現場での細やかな指導もより深化しており、感謝の思いでいっぱいです。

――サポート隊活動のやりがいはどのようなところに感じますか?

林さん:

若い世代のように「日本の林業を担っていく」という大きな志はないかもしれません。しかし私たち高齢世代にとって、ここが“自分の居場所”であり、“存在価値を再確認できる場所”であることは大きな幸せです。

そして、木を切って使い、植えて育てるという森林のサイクルに、わずかでも貢献できているのであれば、こんなありがたいことはありません。

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――これからのサポート隊活動に向けて

林さん:

発足当初に行われていた「交流会」が、コロナ禍を機に開催されなくなりました。
事務局・指導員の皆さん、メンバー同士はもちろん、多摩地域の林業に関わる方々との交流の場として、ぜひ再開をご検討いただければ幸いです。

この10年間、ケガなく健康に活動を続けられたことを、山の神様、指導員の皆さん、事務局の皆さん、そしてメンバー各位に心から感謝しています。

私たちが植え、下刈りや枝打ちをしたスギ・ヒノキが伐られて使われる場面を見ることは残念ながらありません。しかし、地道な活動によって、暗かった林が明るく生まれ変わり、スギやヒノキがたくましく成長していく姿を見られるのは、携わった者だけの特権だと思っています。

これからも体力の許す限り、参加を続けたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。